伊藤道史による巡回展 『Grounds Renderer』が、新宿歌舞伎町に拠点を構えるプロジェクトスペース・デカメロンでも開催いたします。
伊藤は本展で発表するVR作品について、次のように述べている。
日本各地に埋められた地震計のリアルタイムデータや地面をモチーフにしたVR作品。
無数に仮想空間が生まれる現代、その幻想性/仮設性の中で、我々が地に足をつく地面・根拠の存在を確かめ直すための空間を生成する。
パースペクティブが生み出していた消失点や無限遠、その直線上に整理された秩序たち、それに向き合う〈私〉。そうした絵画平面やゲーム空間に収められてきた地平とは関係の無く、地球はプレートテクトニクスによって毎秒ごとに巨大な動きを見せる。私たちの足場そのものが、ヒューマンスケールを超えた天変地異を続けている。私たちは地に足をつき、地面と垂直に存在することで価値基準や他者との関係性を成立させている認識を持っている。しかし、私たちが着地し続ける地面こそが変化を続けている。そうした状況の共有は、ポストトゥルースのこの同時代、この「無根拠な時代」への空間性に新たな視点を加えられるだろうか。プレートテクトニクスによって変化を続ける土地と、その土地に紐づく座標系や体系を探る。
「バーチャルな床/地面が移動を続ける」巡回展を「東京藝術大学、PARA神保町、デカメロン、NEUU」などで開催する。
東京藝術大学 元町中華街校舎
1月12日(金)-14日(日) 11:00-19:00
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町116
元町中華街駅より徒歩6分
石川町駅より徒歩6分
PARA 神保町 4F
1月16日(火)-21日(日) 14:00-21:00
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-20-12
第二冨士ビル 4F
神保町駅より徒歩3分
水道橋駅 東口より徒歩8分
御茶ノ水駅 徒歩13分
デカメロン
1月22日(月)-1月29日(月) 17:00-23:30
〒160-0021東京都新宿区歌舞伎町1丁目12-4 2F
JR山手線新宿駅より徒歩9分
NEUU XR Communication Hub
1月31日(水)-2月9日(金) 14:00-21:00
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-5-11
新宿駅より徒歩4分
*休廊:2月3日(土)、2月6日(火)、2月2日(金)2月5日(月)は14:00-19:00
Next Space Coming Soon (後日SNS公開) 2月11日(日)-18日(日) (予定)
観覧料: 無料 ※予約推奨
予約フォーム
SNS:トークイベントの企画や、急遽の休館情報などはこちらより発信いたします。
>Twitter
>Instagranm
アーティスト | 伊藤 道史
制作協力|松本 悠
プロデュース・マネジメント|ippaida storage
デバイス|nyu ( Larvae yeT )
サウンド|永田 風薫
グラフィック|外谷 大樹
提供・出典元:
地図1|気象庁ホームページ
地図2|気象庁気象研究所地震津波研究部 弘瀬冬樹氏
プレート形状CG | 同 弘瀬冬樹氏
観測点情報|気象庁 震度観測点 JSON
地震情報|防災科学技術研究所
支援:
令和5年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業 国内クリエイター発表支援プログラム
アーティスト・クリエイター支援プログラム NEWVIEW OPEN CALL 2023
(株式会社Psychic VR Lab、株式会社パルコ、株式会社ロフトワーク)
協力:
東京藝術大学大学院映像研究科
アーティスト。VRを用いて、私たちとこの世界が別のあり方で開かれた思弁についての制作と研究を行う。CGや詩作と、VRやドキュメンタリーの手法を行き来し、世界と「私」の可塑性を模索する。現在は特に幻想の地面・地平と、その上で扱われる根拠律や座標系をモチーフに制作を行っている。東京藝術大学大学院 映像研究科 メディア映像専攻在籍。東京藝大アートフェス2023 優秀賞。