「I see , I can’t see」シリーズの新作となる「I see,I can`t see-La Peste」「I see,I can`t see-Decameron」発表。
アルベール・カミュが書いた小説「ペスト」と、その時代を舞台として書かれた物語集、ジョバンニ・ボッカチオ作「デカメロン」の本が切られ、開かれた状態で展示。切られた本は一冊に戻すことができ、大きさ、質量共にもともとの本のままである。読み物としての「本」は飯田を通して、読み物としての機能を損ない鑑賞者との距離を生じさせる。
「読む」という行為から「観る」という行為への昇華は、本が持つ独自の物語とは別の物語を外部へ委ねる機能を持つ。