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デカメロン

飯田竜太
「言葉はわかるが、話が通じない」
2020.7.22~2020.8.27

「I see , I can’t see」シリーズの新作となる「I see,I can`t see-La Peste」「I see,I can`t see-Decameron」発表。

アルベール・カミュが書いた小説「ペスト」と、その時代を舞台として書かれた物語集、ジョバンニ・ボッカチオ作「デカメロン」の本が切られ、開かれた状態で展示。切られた本は一冊に戻すことができ、大きさ、質量共にもともとの本のままである。読み物としての「本」は飯田を通して、読み物としての機能を損ない鑑賞者との距離を生じさせる。

「読む」という行為から「観る」という行為への昇華は、本が持つ独自の物語とは別の物語を外部へ委ねる機能を持つ。

作家プロフィール

飯田竜太
1981年静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業、2014年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術専攻修了。
本や新聞といった紙を素材に言語の枠組みを外側からとらえる彫刻作品を制作。04年ガーディアン・ガーデン主催の第22回グラフィックアート「ひとつぼ展」にてグランプリを受賞。10年に台湾の大規模アートフェス「VERY FUN PARK」に参加し注目を集めたほか、日本国内でもCOMME des GAR Ç ONSとアイ・ウェイウェイのDMシリーズに作品が採用されるなど、高い評価を得る。
15年より日本大学藝術学部美術学科彫刻コース常勤講師。Foam Photography Museumでの個展開催(アムステルダム、2015)、Festival Images(ヴヴェイ、2014)に参加するなど国際的にも活動。
16年「本棚のアーケオプテリス Archaeopteris in The Bookshelf」(ガーディアン・ガーデン、東京)では本を「読む」ことではなく、「切る」、「彫る」ことで解釈する彫刻作品を発表した。
07年にグラフィックデザイナー田中義久とアーティストデュオ・ネルホルを結成し国内外で展示を行う。

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