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デカメロン

オヤマアツキ
「I take a piece of cake and God makes a mistake.」
2021.9.16~2021.10.1

私たちはよく戦う。
生まれる前からそのように誰かが仕向けているように。
私たちはそれを然もありと享受してしまう。これはそんな「物語」についての話だ。
オヤマアツキはこれまで自明として存在する「記号」を「皮肉的」に捉え直し制作を続けてきた。オヤマはその「記号」が持つ特異性を見つめ、皮肉にも内在化されている「記号」を持ち出し解き放つことで、鑑賞者に対し独特な違和感を喚起させてきた。

本展は、「第⼀サムエル記」第 17 章に記されているダビデとゴリアテの物語を⾜掛かりとし、次の言葉を念頭に置いての鑑賞を推奨する。

「石を投げる」、「贋作」、「転嫁」、「カリスマ」。

「物語」は羊飼いダビデが神の加護を受けゴリアテを撃ち破り、窮地に追いやられたイスラエル軍を救い英雄となった話である。ゴリアテが40日間もイスラエル軍に対して攻撃をせず挑発を続けた意図は単にゴリアテの慢心であったのかそれとも、多くの血を流さない方法を考えた結果「⼀騎討ち」という決闘方法の選択に至ったのかは誰も知る由もない。ダビデがゴリアテに勝利したのち、イスラエル軍は相⼿国に猛攻を仕掛け追撃し勝利を収めたそうだ。「ジャイアント・キリング」とは言い得て妙であり、番狂わせが起こると我々は何故か熱狂してしまう。叶いそうにない願望を他者に投影してしまう、もしくはそこに神の加護を重ねて見てしまうからか。何にせよ私たちが見たいのは決まりきったような結果ではなく予想外の事態なのだろう。

みんながめいめいじぶんの神さまがほんたうの神さまだといふだらう。けれどもお互ほかの神さまを信ずる⼈たちのしたことでも涙がこぼれるだらう。それからぼくたちの⼼がいいとかわるいとか議論するだらう。そして勝負がつかないだらう。
宮沢賢治「銀河鐵道の夜」より

既にもう線路の上だ。進んだからには進み方を誤ってはならない。だけどそれが誤っているかどうかもわからない。だから声が聞こえる方へ導かれるまま進もうと思ったんだ。

作家プロフィール

オヤマアツキ
1997年⽣まれ、現在神奈川多摩美術⼤学⼤学院修⼠課程彫刻専攻在学中。
⽴体、平⾯、映像やゲーム、インスタレーション、他にも様々な⽅法を⽤いて作品を制作。
社会に蔓延している事柄に対して疑問を抱き、独⾃の⽅法論でそれらに介⼊しようと試みている。特に、⼈々の中に⾃明の事として存在し、疑問視されることなく繰り返し⽤いられるような事柄に興味を持ち、それらを挑発的に問題提起する作品を制作している。また、⾃⾝の所属している時代や場所を客観視し、社会的な事象と⾃分の距離を作品に投影することを考えている。

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